夢って遠いね

ほっと一息つきたいあなたに、ささやかな憩いの時間を。

詩人が息を詰まらせた時に読むお話

言葉ならある。 けれど言葉以上の何物にもならない。 そんな思いに頭を抱えたことはあるだろうか。 あゝ、あるからこそ、あなたはここに来たのだ。 少しばかり、そこに腰掛けて、私の話を聞いてほしい。 きっとあなたがもう一度目を開ける時、ここに来た時の…

微笑む

いつからだったか、悲しいと言わなくなった。 暑いとか、寒いとかと同じ、そう思うようになったから。口にしたところで、悲しみがなくなるわけでもない。 うだるような熱さのもと、どうにかしてくれと言われたところで、自分も耐えているんだ、といった顔を…

【詩】石蹴り【朗読】

【朗読】「石蹴り」幼い頃に始めたそれを、いまだに続けるということは。#詩 pic.twitter.com/0LyoBBAobK— 藤夜アキ/よる@固定ツイ見て (@Tohya_Aki) 2019年1月21日 小学生が始めた石蹴り いまだに僕は蹴り続けてる ランドセルがエナメルバッグになって スク…

交響曲第1番 あとがき

まだ「交響曲第1番」をお読みでない方は、下記リンク先の小説家になろうサイトでお読みください。 https://ncode.syosetu.com/n7740fd/ -------------------------------------------------- 交響曲と言えば、真っ先に浮かぶのは第五番。かの有名な「運命」…

【詩】赤い絨毯

【詩】恋、からから回ったって

からから。 私の恋はそんな音ばかりだって。 嘆くばかりの十七も。 諦めるだけの十九も。 泣き続けた二十一も。 何も変えてくれない。 ただただ悲しみが募る。 ねえ 私。 そんな恋のままで良いの? 恋の可能性を次の恋に求めて。 次の恋 次の恋。 消費するだ…

【詩】Mirror

鏡は嘘吐きだ。 外にいる私は、あなたの代わりに笑顔を作る。 あなたの叫びを、気付かせないように。 誰かが鏡に映る私を見ても、同じ私が映っていると思うだろう。 生きたいと願う私が映っていると思うだろう。 死にたいと願う私が映っていると思わないだろ…