夢って遠いね

ほっと一息つきたいあなたに、ささやかな憩いの時間を。

2019-01-01から1年間の記事一覧

野口剛「貴女が遠くへ行く 純子さんの幸せを願って」を読む

好評をいただくも、なかなか私のエネルギーが必要になるためにゆっくりな詩喰シリーズ、第六弾である。 今回は、野口剛:http://twitter.com/nogutigoさんから作品の指定を受けたので、それを喰らっていこうと思う。 彼は一途な人だ。そして文学に真摯で、夢…

「あなたのいるたった一つの世界」あとがき

あなたのいるたった一つの世界 | 小説投稿サイトのアルファポリス ※例によって長いです。 無事書き終えることが出来た「あなたのいるたった一つの世界」。初出のタイトルを「君といない過去で」としていましたが、当初のプロットから大きくは動き方を変えて…

詩人が息を詰まらせた時に読むお話

言葉ならある。 けれど言葉以上の何物にもならない。 そんな思いに頭を抱えたことはあるだろうか。 あゝ、あるからこそ、あなたはここに来たのだ。 少しばかり、そこに腰掛けて、私の話を聞いてほしい。 きっとあなたがもう一度目を開ける時、ここに来た時の…

微笑む

いつからだったか、悲しいと言わなくなった。 暑いとか、寒いとかと同じ、そう思うようになったから。口にしたところで、悲しみがなくなるわけでもない。 うだるような熱さのもと、どうにかしてくれと言われたところで、自分も耐えているんだ、といった顔を…

雪下まほろを読む

試食のつもりで詩を喰ってみる、というのが「藤夜アキの詩喰」のコンセプト、と後付け理論を語ってみる。これが試食ならとうの昔にスーパー出禁だと思うが。 そんな第5回に、私の食卓に料理を供してくれたのは、雪下 まほろ(ゆきしも まほろ) (@t8x9jxgda…

【詩】石蹴り【朗読】

【朗読】「石蹴り」幼い頃に始めたそれを、いまだに続けるということは。#詩 pic.twitter.com/0LyoBBAobK— 藤夜アキ/よる@固定ツイ見て (@Tohya_Aki) 2019年1月21日 小学生が始めた石蹴り いまだに僕は蹴り続けてる ランドセルがエナメルバッグになって スク…

日向理人を読む

自分の名前がちょいとでも知られれば恩の字だ、と思っての下心から始まった企画、藤夜アキの詩喰シリーズ第四弾は、日向理人 (@rihito_hyuga) | Twitterさんの詩を喰らふてみむとてするなり。 悲哀が好きな彼女は、私と感性が合う。しかも彼女には物事に没入…

Re+ "LuLLaBy"を読む

好評の企画になるなどと思わなかった。 元来、文筆をする者は読んでもらいたい生き物なのだから、至極当然と言えば当然なのだが、よく考えてみれば、このように感想以上の考察を得るような機会も多くはない。 これが何らか喜びのある企画として受け止めても…

camelを読む

めでたいことにシリーズ化することが決まったこの企画。以後、藤夜アキの詩喰と記してやっていこうと思う。 そんな二回目はcamel (@kaerutorakuda) | Twitterさんの詩を喰らおうと思う。 彼女は不思議な空間を作り上げる達人だ。以前、「キリン」という小説…

黒羽黎斗を読む

彼はつい最近詩を詠み始めたという。なるほど、時空的にはそうなのやもしれない。けれど、どうやら彼は前世から詩を書いていたらしい。そう考えないと可笑しい。 そんな冗談はさておき、彼を読む中で、私は彼の良きところを盗みたく思う。私は貪欲なのだ。私…

この10年を振り返って - 藤夜アキ NEXT 10 YEARS PROJECT

こんばんは、藤夜アキです。 今年、2019年は、私藤夜アキが創作を始めてから10年になる節目の年です。 もともと文章自体はもっと前から書いていたのですが、小説家になりたい、と心に決めて物書きを始めたのが2009年のことでしたので、私の物書き人生の始ま…

やさしく考える詩のはじめかた #3.5 とりあえず書いてみよう

講義は眠くなります。だから僕らは抗議したい、たまには僕らが話す機会が欲しいと。 こんばんは、藤夜アキです。 今回は#3と#4の合間、#3.5として、私が話すばかりではなく、皆さんにもに一作品書いてもらおうと思います。 さあ、紙とペンをご用意、ないしお…

やさしく考える詩のはじめかた #3 ことばを探す旅に出る

筆を執ることだけは億劫にならない、だけどiPhoneでしか書かないから筆はおろかペンだって持ちやしない、どうも、藤夜アキです。 このシリーズも三回目。ありがたいお言葉を詩作仲間の方にいただいたこともあって、書く気力が湧いてきました(サボる創作家の…