【詩】石蹴り【朗読】
【朗読】「石蹴り」
— 藤夜アキ/よる@固定ツイ見て (@Tohya_Aki) 2019年1月21日
幼い頃に始めたそれを、いまだに続けるということは。#詩 pic.twitter.com/0LyoBBAobK
小学生が始めた石蹴り
いまだに僕は蹴り続けてる
ランドセルがエナメルバッグになって
スクールバッグからトートになっても
タイムカプセルの上にあった石を蹴る
一人、また一人とやめていく
まだやってるのかと笑う声
僕は言い返せなかった
どこへ向かってるかなんて
ゴールテープを切らなきゃ言えない
いつだって僕を引き留めてくるのは
石蹴りをやめてしまった奴らだ
意固地になってるだけだなんて言って
説得しにかかる奴らもいるけれど
これだけは譲るわけにいかないんだ
いつ石が溝に落ちるか分からない
先に足が上がらなくなるかしれない
そんなリスクを抱えて蹴り続ける
夢を追うと言うには恥ずかしく
石蹴りと呼び始めた僕の生き甲斐